「Lady Bird」を観て
気持ちの良い青空が広がっている日曜日ですが、Q太は午後三時位から予定があり、遠出は出来ず、
近くのショッピングモール内の映画館AMCへ🎥🎞
初回開始時間が11時台で、上映時間も長くない 「Lady Bird」を観ることに。
料金は税込で、$5.73
レディースディの金額1100円とほぼ同額で二人で鑑賞でできた
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ルネサンス期のドイツ人画家ルーカス・クラナッハやイタリア人画家ピエロ・デラ・フランチェスカの描く肖像画を思い出させる映画宣伝のポスターを映画館で初めて遠目に見たときは中世ルネサンス期の女性の物語、かと思いました。
映画の大雑把なあらすじは
西海岸の田舎の女子高生がNYの大学から入学許可を受けて故郷を去り、自分に気づき自分を認め大都会で女性として、人生を開いていく。
ありていに言えば女性の成長物語です。
ポスターは親から与えられたgiven name クリスティンが嫌いで、自分でじぶんに与えたgiven name レディーバードを名乗っていた主人公の横顔が全面に。
衣装は2000年代でもすでに時代遅れの淡いピンクのレースのドレスに真珠のネックレス。髪の毛にはこちらも流行モノでないタイプのカチューシャ。
もうフランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」の絵が蘇ってくる。
(ウフィツィ美術館蔵)
ポスターの背景には十字架と学校の講堂かに集まっている大勢の人達。
まっすぐ前を見つめているLady Birdの視線のその先には何があるのかしら?
通っていたカソリック女子高、そして自分の周りにいた家族やその他大勢の人達、全てがいやで断ち切りたかった。
ただ、そこ過去のしがらみから全て離れてみて、そのバックボーンがあるからこその自分だと気づき、自分らしく人生を歩んでいこうと決意したクリスティーヌ。
ルネサンス Renaissance はフランス語で意味は、
「再生」 「復活」
意志強さと再生の喜び、晴れやかな気持ちを私は表情から読み取りましが、深読みすぎ?
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監督・脚本はグレタ・ガーウッグ
なんでもない女子高生の日常を2時間弱におさめ、魅力的に表現し切る才能は素晴らしい。
これが初監督作品の弱冠34歳の女性。そして
ハーバード大卒
La La Landのディミアン・チャゼル監督もハーバード卒!
ハーバード生ではない娘には、ハーバード大の友人がたくさんいて、彼女に聞くと、やっぱり彼らは才能に溢れていてすごい!
そしてそんな彼らの中では、卒業後新卒で手っ取り早く高給を得られるウォール街の投資顧問会社や投資銀行、コンサルに就職することは、
「ウォール街に魂を売った愚かな奴」
と、言われているそう。
頭が良いことは当たり前で、なおかつクリエーティブであることに価値を置く大学環境から、この監督たちのような素晴らしい才能が生まれていくのね、と改めて思いました。